連載企画
相続税豆知識

第1回 相続税とは何ぞや?

こんにちは、岸本です。
 ウィズ・ユークラブで相続税関連の原稿を担当することになりました。相続税や相続関連の小ネタなど、わかりやすい内容でお伝えできればと思います。
と、いうことで。
第1回目はズバリ「相続税とは何ぞや?」です。
相続税とはどういう税なのでしょう?
答えは、「相続」が発生したら出てくる「税」、です。当たり前ですね。もう少し詳しく言うと、「相続財産」に対する「税」です。法人税・所得税や消費税とはここが違いますね。法人税・所得税は「利益」に対する税、消費税は「消費」に対する税です。
まとめますと、相続が発生した時に、相続した財産に税金を課しますよ、と。こういうことです。
もちろん、相続が発生したらすべての人が税金の対象となるわけではありません。平成24年の実績では対象となったのは4.2%、ということでした。だいたい毎年4%程度の方が納税されているようです。
これが平成27年の改正で増加するといわれています。皆様もご存じのとおり基礎控除額が下がるので今年までは財産が基礎控除額以下で税額が出なかった方も、来年からは税額が出る可能性があるということです。詳細についてはまた別の機会にさせていただきますが、今後はより一層相続税について世間の関心も増えていきそうですね。
では、次になぜ相続税が課税されるのか、です。これは次のように定義されているようです。
【相続税は富の再分配を行うために設けられたものである】
…ハイ、私この文言を見ても意味が分かりませんでした。解説しますと、相続、つまり無償で財産を取得することによって貧富が確定してしまうことは適当でないと、そこで財産の一部を国が吸収して経済的な機会均等を目指している、ということらしいです。
海外では相続税が課税されない国もあるようですね。スウェーデンでは元々相続税があったのに諸々の事由により廃止になった、と。スペースがなくなってしまったので諸々については省略させていただきますが。
以上、相続税豆知識第1回でした。
次回は相続税の計算方法についてお伝えしようと思います。